BLOG

CMS

Studio CMS「モデル」の作り方と設計のコツ

2026.07.06 公開 / 編集長:松永 勇樹

← ブログ一覧へ戻る

公開 2026.07.06 編集長:松永 勇樹(ノーコードサロン代表) 読了 約8分

Studio CMS「モデル」の作り方と設計のコツ

StudioのCMSを使いこなす鍵は、実は最初の「モデル設計」にあります。モデルとは、ブログ記事やお知らせ、スタッフ紹介といった各コンテンツが持つ情報の型のこと。ここを雑に作ってしまうと、後から「必要なフィールドが足りない」「カテゴリー別ページが作れない」「タグが複数つけられない」といった壁に次々ぶつかり、作り直しになることも珍しくありません。逆に、モデルさえきちんと設計できていれば、一覧表示も詳細ページも絞り込みも、あとはスムーズに組み立てられます。

この記事の要点

  • モデルとは「1種類のコンテンツが持つ情報の型(データ構造)」で、CMSの土台になる最重要パーツです
  • 作り方は「モデルを1つ作る → フィールドを追加する → 型を選ぶ → 参照で他モデルとつなぐ」の流れです
  • 「1つのコンテンツ=1つのモデル」を原則に、最初にフィールドを洗い出しておくと後から破綻しません

この記事では、Studio CMSの「モデル」とは何かという基本から、フィールドの型の選び方、参照によるリレーション設計、そして後から困らないための設計のコツまでを解説します。150名以上が参加するノーコードコミュニティ「ノーコードサロン」に集まる制作現場では、CMSのつまずきの多くが「最初のモデル設計」に起因していることが繰り返し確認されています。その知見をもとに、土台をしっかり作る考え方をお伝えします。CMSの全体像はStudioのCMS・ブログの作り方もあわせて確認してください。

結論・全体像:モデルは「コンテンツの設計図」

まず結論です。モデルは、CMSにおける「コンテンツの設計図」です。たとえばブログ記事なら、タイトル・本文・公開日・カテゴリー・アイキャッチ画像といった情報を持ちます。この「どんな情報を、どんな型で持つか」を定義したものがモデルです。

理由は、CMSが「同じ型のデータを大量に扱う」仕組みだからです。ブログ記事を100本書いても、1本1本の型(持っている情報の種類)は同じです。その共通の型を1回だけ定義しておけば、あとは中身を入れ替えるだけで、同じデザインの記事が量産できます。これがモデルの役割です。

モデルを作るときの全体の流れは次のとおりです。

1. コンテンツの種類ごとにモデルを1つ作る(ブログ、お知らせ、スタッフ紹介など)2. そのコンテンツが持つ情報を「フィールド」として追加する3. 各フィールドに適切な「型」を割り当てる(テキスト、日付、画像、リッチテキストなど)4. 必要に応じて「参照」で他のモデルとつなぐ(カテゴリーやタグ、著者など)

この4つを押さえれば、破綻しにくいCMSの土台ができます。特に重要なのが最初の「1コンテンツ=1モデル」という原則です。

手順:モデルの作り方

手順1:コンテンツの種類を洗い出し、モデルを分ける

最初にやるべきは、サイトで「データとして管理したいもの」を書き出すことです。ブログ記事、お知らせ、スタッフ紹介、制作実績、お客様の声——これらはそれぞれ持つ情報が違うため、別々のモデルにするのが基本です。

1つのコンテンツ=1つのモデルが原則です。たとえば「ブログ」と「お知らせ」を1つのモデルにまとめてしまうと、片方にしか要らないフィールドが混ざって管理が煩雑になります。種類が違うなら分ける、と覚えておきましょう。お知らせの具体的な作り方はStudio CMSでお知らせリストを作る方法で扱っています。

手順2:必要なフィールドを洗い出して追加する

モデルを作ったら、そのコンテンツが持つ情報を「フィールド」として追加します。ここで大切なのは、最初にできるだけ洗い出しておくことです。後から追加もできますが、記事が増えてからだと各記事に値を入れ直す手間が発生します。

ブログ記事モデルのフィールド例を挙げます。

フィールド役割
タイトル記事の見出し
本文記事の中身(リッチテキスト)
公開日並び替え・新着表示に使う
カテゴリー分類(参照で持つのが有利)
タグ横断的な分類(複数)
アイキャッチ画像一覧・詳細のメイン画像
抜粋(ディスクリプション)一覧に出す短い説明

「一覧に何を表示するか」「詳細に何を表示するか」「絞り込みに何を使うか」を先にイメージすると、必要なフィールドが見えてきます。

手順3:フィールドの型を正しく選ぶ

各フィールドには型(データの種類)を割り当てます。型を適切に選ぶことで、入力ミスを防ぎ、表示や並び替えがしやすくなります。主な型の目安は次のとおりです。

  • テキスト:タイトルや短い文字列
  • リッチテキスト:見出しや装飾を含む本文
  • 日付:公開日など。並び替えや新着表示に使う
  • 画像:アイキャッチやサムネイル
  • 選択肢(セレクト):決まった候補から1つ選ぶ分類
  • 参照(リレーション):他のモデルと紐付ける(カテゴリー、タグ、著者など)
  • 真偽(オン/オフ):「注目記事」「公開/非公開」などのフラグ

たとえば公開日をテキストで持ってしまうと、日付順の並び替えが正しく効きません。日付には必ず日付型を使う、といった型の選び方が、後の表示のしやすさを左右します。

手順4:参照でモデルどうしをつなぐ

CMS設計の肝が「参照(リレーション)」です。参照とは、あるモデルから別のモデルを紐付ける仕組みです。代表例がカテゴリーやタグ、著者情報です。

たとえばカテゴリーを、ブログ記事モデルの中に選択肢として直接持つのではなく、「カテゴリーモデル」を別に作って参照する。こうすると、カテゴリー自体が独立したデータになり、カテゴリー別ページや、カテゴリーごとの説明文を作れるようになります。タグのように「1記事に複数」つけたいものは、複数選べる参照フィールドで多対多の関係を作ります。参照を使った分類設計はStudio CMSのカテゴリー・タグの作り方で詳しく解説しています。

参照を使いこなせると、「著者ごとの記事一覧」「カテゴリー別の絞り込み」といった、データ同士のつながりを生かした表示が自在にできるようになります。

つまずき・よくある失敗と対処

  • フィールドを後から足して手戻り:記事が増えてからフィールドを追加すると、既存記事に値を入れ直す作業が発生します。最初にフィールドを洗い出すのが最大の対策です。
  • カテゴリーを選択肢で持ってしまった:後からカテゴリー別ページを作りたくなり、参照方式に作り直すケースが多発します。分類はできるだけ参照で持つのが安全です。
  • 日付をテキストで持って並び替えが効かない:並び替えに使う値は必ず日付型で持ちます。
  • 1モデルに詰め込みすぎる:ブログとお知らせと実績を1モデルにまとめると、不要なフィールドが混ざって管理が煩雑になります。種類が違えば分ける原則を守ります。
  • フィールド名が曖昧で運用時に迷う:「テキスト1」「画像2」のような名前だと、更新担当者が何を入れる欄か分からなくなります。役割が伝わる名前をつけます。

これらはいずれも「最初の設計を丁寧にやる」ことでほぼ防げます。制作現場では、モデル設計に時間をかけたプロジェクトほど、後半の実装と運用がスムーズになる傾向が共通して見られます。ノーコード全体の学習の進め方はノーコードWeb制作の独学ロードマップも参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q1モデルとコレクションは何が違うのですか?

モデルは「型(設計図)」、その型に沿って登録された1件1件のデータの集まりが「コレクション(記事の集合)」というイメージです。モデルを定義し、そこにデータを追加していくと、コレクションが育っていく、と捉えると分かりやすいです。

Q2モデルはいくつまで作っていいですか?

上限はプランや仕様によって異なる場合があります。ただし数の上限よりも、「種類が違うコンテンツは分ける/同じ種類は1モデルにまとめる」という設計原則のほうが重要です。むやみに増やすと管理が煩雑になるため、必要な分だけ作るのがおすすめです。

Q3途中でフィールドを追加・削除できますか?

追加は可能ですが、記事が増えてからだと各記事に値を入れる手間がかかります。削除は入力済みデータが失われる恐れがあるため慎重に行います。だからこそ、最初にフィールドを洗い出しておくことが設計のコツです。

Q4モデル設計の前に決めておくべきことは?

「一覧に何を出すか」「詳細に何を出すか」「何で絞り込むか」「何で並べるか」の4点です。これらが決まると、必要なフィールドと型、参照の要否が自然と見えてきます。

まとめ

Studio CMSのモデルは、コンテンツの設計図であり、CMS全体の土台です。作り方は「コンテンツの種類ごとにモデルを分ける → フィールドを洗い出して追加する → 適切な型を選ぶ → 参照で他モデルとつなぐ」という流れが基本になります。

特に押さえたいのは、「1コンテンツ=1モデル」の原則、最初にフィールドを洗い出すこと、分類は参照で持つこと、日付は日付型で持つこと、の4点です。ここを丁寧に設計しておけば、一覧・詳細・絞り込みの実装も運用も驚くほどスムーズになります。急がば回れで、まずは設計図づくりから始めましょう。

CMSのモデル設計でつまずいたら、すぐ聞ける環境を。

ノーコードサロンでは、150名以上のメンバーがStudio制作や案件のノウハウを共有しています。モデルのフィールド設計や参照の使い方でつまずいたときも、コミュニティ内で相談しながら進められます。 まずは1ヶ月間参加してみるplay_arrow

この記事をシェアする

この記事を書いた人

松永勇樹(ノーコードサロン編集長)

編集長

松永 勇樹

ノーコードサロン代表 / Studioエキスパート

Studioエキスパートとして300件以上の指導経験を持つ。 150名以上が参加する月額制コミュニティ「ノーコードサロン」代表。 制作の現場で実際に詰まったところと、その解き方を記事にしています。

最終更新:2026.07.06

NO CODE SALON

つまずいたところを、その日のうちに聞ける場所へ

ノーコードサロンは、Studioで実際に手を動かしている人が集まる月額制コミュニティです。
いま開いている画面のスクリーンショットを貼って、そのまま質問できます。

まずは1ヶ月参加してみる

月額 2,980円〜/入会金0円・いつでも退会できます

まずは1ヶ月間参加してみるplay_arrow