エンド営業|単価は上がるが、求められる範囲も広がる
事業者へ直接提案する営業の進め方を解説します。下請けとの違い、地域密着で戦う考え方、断られ方の受け止め方まで扱います。
この教材で学べること
- エンド営業で求められることの違い
- 地域密着で戦うときの考え方
- 提案の組み立てと、断られたときの扱い
エンド営業とは、制作会社を介さず、サイトを必要としている事業者へ直接提案するやり方です。単価は上がりますが、「作る」以外の仕事がすべて自分に乗ってきます。
求められることの違い
| 工程 | 下請け | エンド営業 |
|---|---|---|
| 課題の発見 | 相手がやる | 自分がやる |
| 要件の言語化 | 相手がやる | 自分がやる |
| 原稿・写真の準備 | 支給されることが多い | 調整・手配が必要 |
| 制作 | 自分 | 自分 |
| 公開後の説明・教育 | 相手がやる | 自分がやる |
| 単価 | 中間マージン分下がる | そのまま受け取れる |
単価が高いのは、その分の仕事が増えているからです。時給換算すると下請けと変わらないこともあります。それでもエンド営業に価値があるのは、継続的な関係と紹介が生まれるからです。
地域密着という戦い方
提案の組み立て
提案は「作りましょう」ではなく、「いまこうなっていて、こう変えられます」の形にします。相手が気づいていない課題を示せるかどうかが分かれ目です。
| 要素 | 書くこと |
|---|---|
| 現状 | いまのサイト・集客の状態(事実として) |
| 課題 | それによって何が起きているか |
| 提案 | どう変えるか。構成レベルで具体的に |
| 費用と期間 | 制作費・ランニング・納期の目安 |
| 進め方 | 着手から公開までの流れ |
断られ方を分類する
断られるのは前提です。大事なのは「なぜ断られたか」を分類することで、そこから次の一手が変わります。
| 断られ方 | 意味 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 今は必要ない | タイミングの問題 | 関係を切らず、時期を置いて再接触 |
| 予算が合わない | 金額か、価値の伝え方の問題 | 範囲を絞った案を出す |
| 既に依頼先がある | 入る余地がない | 更新・改善など別の切り口を探す |
| 反応がない | そもそも届いていない可能性 | 接触の手段を変える |
「かかりつけ医」になり、チームで回す
エンド営業でいちばん強いのは、お客様にとっての「かかりつけ医」になることです。Webのことは、まずあなたに相談が来る——その位置を取れると、案件を追いかけなくても仕事が入ってきます。運用・定着まで伴走していれば、自然とその関係になります。
ただし、相談の幅が広がるほど「全部を自分でやる」必要はありません。むしろ抱え込むと、専門外の仕事で品質も時間も削られます。窓口は自分、実務は専門家とチームで回す——この形が、結果的に単価も専門性も上げます。
専門家同士で組む利点は、分担だけではありません。お互いに仕事を紹介し合える——相手の得意分野の相談が来たら回し、逆も返ってくる。この関係が増えるほど、営業しなくても案件が循環します。
| 抱え込む | チームで回す |
|---|---|
| 専門外の作業で時間と品質を削る | 各領域を専門家に任せ、品質が上がる |
| 受けられる案件の幅が自分の限界まで | チームの得意を足し合わせた幅で受けられる |
| 紹介が生まれない | 相互に案件を紹介し合える |
| 体調を崩すと全部止まる | 分散していて止まりにくい |
こうした組む相手は、ひとりで探すのは難しいものです。同じようにStudio制作をしている人が集まる場にいると、自然と見つかり、紹介も回り始めます。
次はクラウドソーシングとスキル販売です。